新NISAいくらから?40代の積立額の決め方3ステップ
「新NISA、いくらから始めればいいんだろう」
そう検索しては、いろんな記事を見比べて、結局なにも決められずに閉じる。少し前のぼくが、そうでした。
先に結論を書きます。
新NISAの正解の金額は「家計から逆算した、自分が続けられる額」です。
ぼくの場合は「手取り − 固定費 − 変動費 − 予備費」で出した投資可能額の6〜7割に落ち着きました。
この記事では、40代・息子と2人暮らしのぼくが、なんとなくで3回も金額を変えた失敗から、根拠のある積立額を出すまでの決め方を3ステップで書きます。読むと、相場が少し下がったくらいでは止めたくならない金額を、自分で出せるようになります。
先に答え:新NISAはいくらから始める?
結論から言うと、こういう式で出します。
投資可能額 = 手取り収入 − 固定費 − 変動費 − 予備費
この投資可能額の6〜7割を積立額にします。これが「無理なく続く金額」の目安です。
「100円からでも始められます」とよく言われる。それは本当ですが、あくまで金額の”下限”の話であって、“自分にとっての正解額”ではありません。大事なのは、いくらまでなら出せるのかを、家計から先に知ることです。
なぜ金額を家計から決めるのか。理由は、次の失敗談を読むとわかると思います。
なんとなく決めた金額は、なんとなく止まる
新NISAを始めたとき、ぼくが最初にやらかしたのが「家計を見る前に金額を決めた」ことでした。
口座を開いて、気分で月3万円に設定して、翌月に「あれ、生活費が足りない」と焦って1万円に下げて、半年後にまた「やっぱり増やすか」と変えました。
3回変えて、毎回「なんとなく」。根拠はゼロでした。我ながら、完全にポンコツな新NISAデビューでした。
そして3ヶ月目、息子の習い事の年会費と家電の買い替えが同じ月に重なって、口座の残高がギリギリになりました。そのとき本気で「積立、止めようかな」と思いました。
止めること自体は悪くありません。問題は、なんとなく決めた金額だと、いつでも崩せる理由を自分で握っていることです。
根拠のある金額なら、相場が下がっても「計算して決めた額だから」と続けられます。積立を”続けられるか”は、金額を決めたときの根拠の深さで決まります。ぼくはそう思っています。
積立額の決め方3ステップ
やることはシンプルです。むしろ「なんでもっと早くやらなかったのか」と思うくらいでした。
ステップ1:収入と支出を全部1枚に書き出す
最初にやったのは、ノート1ページに収入と支出を書き出すことでした。Excelでもスマホのメモでもいいのですが、ぼくはA4のコピー用紙を縦半分に折って、左に収入・右に支出を書きました。
収入の欄
- 手取り給与
- その他(副業・臨時収入):ほぼ0円
支出の欄
- 住宅ローン
- 通信費
- 食費(外食含む)
- 習い事・学校関係
- 光熱費
- サブスク類
- 日用品・雑費
- 保険
書いてみると、使っていないのに「なんとなく解約しないまま」のサブスクが2つありました。毎月500円×2で、年間にすると12,000円です。これを指摘してくれる人は誰もいません。自分以外、誰もぼくの家計を見ていないからです。
家計の話を気軽にできる相手がいないのは、父子家庭の生活費はいくら?月22.5万円の内訳を全公開でも書いた、ひとり親のつらいところでもあります。誰かに相談するより先に、全部1枚に書き出すのが始まりでした。
こんなふうに1枚に書き出すと、全体像が一気に見えてきます。贅沢な表じゃなくていいんです。コピー用紙1枚で十分です。
ステップ2:「絶対に必要な支出」と「なくてもいい支出」に分ける
書き出した支出を、2種類に分けます。
- A:絶対に必要な支出(住宅ローン・食費・光熱費・通信費・学校関係など)
- B:なくてもなんとかなる支出(サブスク・外食・雑費の中の衝動買い系)
ぼくの場合、Bは月8,000円くらいありました。全部削れるわけじゃないし、削りたくもありません。でも「意識して使っているか」で見ると、半分以上は「なんとなく」でした。
この作業中に、NetflixとDAZNの両方を契約していることに気づきました。息子がサッカー中継を見たいと言うので入ったDAZNを、ぼくひとりのときはほとんど使っていませんでした。なので、シーズン中だけ契約することにしました。毎月引き落とされていたのに、頭の中に存在していなかった出費の代表格です。
ここでの目的は「節約しなきゃ」と焦ることじゃなく、見えていなかった支出を把握することです。家計整理そのものを丁寧にやりたい人は、固定費と変動費の分け方|家計を3つに分けた実例に手順をまとめました。ここでは、積立額を出すのに必要な分だけで十分です。
ステップ3:投資可能額を計算して、6〜7割を積立額にする
支出が見えてきたら、やっと金額の核心です。やることは単純な計算だけです。
投資可能額 = 手取り収入 − 固定費 − 変動費 − 予備費
この4つを埋めるだけでいいんです。難しい公式も、家計簿アプリも、最初はいりません。
たとえば、こんな家計だとします。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 手取り収入(給与+手当) | 230,000円 |
| 固定費(住宅ローン・保険・通信費など) | 95,000円 |
| 変動費(食費・光熱費・日用品など) | 75,000円 |
| 予備費(急な出費のバッファ) | 20,000円 |
| 残り(投資可能額) | 40,000円 |
この場合、「毎月40,000円までなら投資に回せる」という根拠のある数字が出ます。
ただし、全額を新NISAに突っ込むのは危ないです。ぼくは「投資可能額の6〜7割」を目安にしました。
40,000円 × 0.65 = 約26,000円
これが、この家計での「根拠のある積立額」です。ぼく自身も、この”投資可能額の6〜7割”の考え方で、無理のない額に落ち着けました。残りは、年間の特別出費(旅行・学校行事・家電)に備えて手元に残します。
金額が決まったら、口座を開いて”自動”にする
積立額が出たら、あとは新NISA口座で自動積立を設定するだけです。ここまで来れば、もう迷う要素はありません。
ぼくは楽天証券を使っています。ポイントで積み立てられるのと、設定がスマホだけで完結するのが、機械が得意じゃない40代にはありがたかったです。
- 口座開設の実際の手順と時間は 楽天証券「翌営業日」は本当?実際は2〜3週間 に書いた
- 楽天証券とSBIで迷うなら 楽天証券とSBI証券で迷って1週間止まった話 が参考になると思う
金額を決めてから口座を開くと、「なんとなく3万円」みたいな設定にならずに済みます。順番が逆だと、ぼくのように3回も直すことになります。
予備費はなぜ必要か
「予備費なんていらないのでは」と思う人もいると思います。ぼくも最初はそう思って、予備費ゼロで計算して、案の定「やっぱり足りない月」が出ました。
40代で子どもがいると、突発の出費が定期的に来ます。遠足の積立金、体育着の買い替え、塾の季節講習、友達の誕生日プレゼント。月平均では小さくても、一度に重なる月があります。
予備費を月1〜2万円確保しておくだけで、新NISAの積立を止めずに済む月がぐっと増えます。これは家計管理の話であると同時に、投資を「続ける」技術の話でもあります。
そもそも月1万円でも意味あるの?と不安な人へ
計算してみて「思ったより少ないな」と感じる人もいると思います。でも、少額でも新NISAを始める意味は十分あります。そこは 新NISA月1万円は少なすぎ?40代の結論と3万円の分岐点 に別でまとめたので、金額の小ささで迷っているなら、こちらを読んでみてください。
大事なのは、枠を使い切ることじゃなく、自分が止めずに続けられる金額で始めることです。月26,000円をコツコツ続けるほうが、月50,000円で始めて半年でやめるより、長期では確実に大きくなります。
よくある質問
Q. 新NISAは最低いくらから始められますか? A. 多くのネット証券で、月100円から設定できます。ただし100円はあくまで下限で、「自分がいくらまで出せるか」を家計から決めるほうが続きやすいです。
Q. 満額(月10万円)まで使わないと損ですか? A. 損ではありません。新NISAのつみたて投資枠は年間120万円(月10万円)までですが、枠を使い切ることより、止めずに続けられる額で回すほうが、長期では結果的に大きくなりやすいです。
Q. 40代から始めても遅くないですか? A. ぼくも40代で始めました。積立期間が若い人より短いぶん、「無理なく続く額」と「固定費を下げて入金力を上げること」のほうが効いてきます。
ここに書いたのは、あくまでぼくが実際にやってみた体験と、調べた範囲の話です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。
まとめ:新NISAは「家計から出した、続く金額」で始める
3ステップをまとめると、こうなります。
- 収入と支出を全部1枚に書き出す
- 「絶対に必要な支出」と「なくてもいい支出」に分ける
- 「手取り − 固定費 − 変動費 − 予備費」の6〜7割を積立額にする
なんとなく決めた金額は、なんとなく止まります。家計から根拠を出して決めた金額は、多少のことでは揺れません。
まずは今月の給与明細を出して、この式に当てはめてみてください。数字が出たら、あとは口座を開いて自動積立にするだけです。
家計の全体像を一人で整理するのが難しいなら、無料のFP相談で家計ごと見てもらうのも手です。
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