学資保険は入らない方がいい?大学未進学の父が出した結論

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「学資保険、入らない方がいいのかな」と検索して、この記事にたどり着いた人が多いと思います。

結論から言います。入るか入らないかより先に、何と比べて決めるかのほうが大事です。

ぼくは大学に進学していません。奨学金も借りていません。単純に、行くという選択肢がぼくの家にはありませんでした。

だからこそ、息子には同じ思いをさせたくありません。教育費の準備自体は、ぼくの中で迷いなく「やる」です。

迷ったのは、その準備を学資保険でやるか、他の方法でやるかでした。

この記事では、学資保険・NISA積立・銀行預金の3つを実際に比較して、ぼくが何を基準に選んだかを書きます。

教育費の準備方法を比較しながら考えるひろとのイラスト

「入るか入らないか」じゃなくて「何で貯めるか」で悩んでいました。


大学に行っていない父だから言えること

学歴の話を先にします。

ぼくは大学に進学していません。高校を出てすぐ働きました。奨学金という選択肢自体、当時のぼくの家にはありませんでした。

だから「大学がどれだけお金がかかるか」を、当事者としては知りません。学費の実感も、奨学金を返す苦労も、ぼくは体験していません。

でも、選べる仕事が限られる側は経験しました。

学歴で足切りされる求人。資格が要る仕事に手が届かない感覚。「選べたら違ったかもしれない」という気持ちは、40代になった今もどこかに残っています。

息子には、選択肢の多い人生を渡したい。

これがぼくの子育ての軸です。だから教育費の準備そのものはやめる選択肢がありません。

問題は、その準備を「学資保険」という箱でやるべきか、という一点だけでした。


何を基準に比べるか

比べる前に、基準を先に決めました。基準がないまま比較すると、あとで「なんとなく」に戻ってしまうからです。

ぼくが使った基準は、この4つです。

  • 増え方:預けたお金がどう変わるか
  • 保障:親に万が一のことがあったとき、どうなるか
  • 自由度:途中で使いたくなったとき、どれだけ動かせるか
  • 続けやすさ:自分の意志の弱さに、どれだけ耐えられる仕組みか

この4つで、学資保険・NISA積立・銀行預金を並べます。


学資保険・NISA積立・銀行預金の比較表

まず全体を表にします。

学資保険NISA積立銀行預金
増え方返戻率100〜105%程度運用しだい・非課税ほぼ増えない
保障保険料払込免除がある商品もなしなし
自由度途中解約は元本割れのリスクいつでも売れるいつでも引き出せる
続けやすさ強制的に引き落とされる自分で続ける意志が要る自分で続ける意志が要る

学資保険・NISA積立・銀行預金を、増え方・保障・自由度・続けやすさの4基準で並べた比較図。学資保険は返戻率100〜105%で保険料払込免除ありだが途中解約はリスク、NISA積立は運用次第で非課税だが保障なし、銀行預金はほぼ増えないが自由度は最も高いことを示す

表だけ見ると、どれも一長一短に見えます。ここから先は、それぞれの中身を掘り下げます。


学資保険・NISA積立・銀行預金、それぞれの中身

学資保険:強制力はあるが、増えない

学資保険の一番の価値は、増えることではなく「勝手に貯まること」です。

ぼく自身、以前は学資保険に入っていました。実際に確認した返戻率は、だいたい100〜105%程度でした。20年近く預けて、ほぼ元本と同じか、少し増える程度です。

おすすめポイント:意志の弱さに頼らず貯められる。親に万が一のことがあっても、以後の保険料が免除される商品がある。

おすすめできる人:貯金が苦手な自覚がある人。死亡保障を他にまったく持っていない人。

途中でやめると、元本割れするリスクもあります。ここは軽く見ないほうがいいです。

→ 実際に解約したときの記録はこちら 学資保険をやめてNISAへ|こどもNISA前に決めた話

NISA積立:増える可能性はあるが、保障はゼロ

ぼくが最終的に選んだのがこちらです。

学資保険を解約したとき、戻ってきたのは払った額のおよそ80%でした。2割を捨てたことになります。

その返戻金をそのままNISAに移した結果、2026年8月時点でおおよそ2倍になっています。

数字だけ見ると成功に見えますが、これは相場が良かった期間だったからという面が大きいです。同じことをやって同じ結果になる保証はどこにもありません。

おすすめポイント:運用益が非課税。長期なら学資保険より増える可能性がある。好きなときに現金化できる。

おすすめできる人:すでに自分の投資で値動きに慣れている人。死亡保障を別で確保している、またはするつもりがある人。

保障はゼロです。ここは学資保険と役割が違うので、死亡保障をどうするかを先に決めておく必要があります。

→ 死亡保障を別で持ち直した話はこちら 生命保険をもう一度見直した話。1500万円を1000万円に減額した理由

銀行預金:一番自由だが、ほぼ増えない

比較のために並べましたが、正直に言うと今のぼくは選びませんでした。

おすすめポイント:元本保証で、いつでも引き出せる。仕組みが一番わかりやすい。

おすすめできる人:投資判断そのものに時間を使いたくない人。数年以内に使う予定が決まっている人。

自由度は一番高い一方、増えないのでインフレに弱いです。物価が上がった分だけ、実質的には目減りします。


どんな人におすすめか

3つを並べたうえで、こう考えています。

学資保険が向いている人

  • 投資の値動きを見たら不安で眠れなくなりそうな人
  • 死亡保障が他にまったくない人
  • 強制されないと貯められない自覚がある人

NISA積立が向いている人

  • すでに自分名義のNISAなどで投資に慣れている人
  • 死亡保障を別で確保できている、またはするつもりがある人
  • 「学資保険 入らない方がいい」で検索して、ここまで理由を探している人

銀行預金が向いている人

  • 数年以内に使う予定があり、減らしたくないお金がある人
  • まず現金で置いておいて、あとで判断先送りにしたい人

ぼく自身は、NISA積立が向いている人の条件に当てはまっていました。だからそちらを選びました。

大事なのは「学資保険はダメ」という結論ではなく、自分がどの条件に当てはまるかを先に確認することです。


今すぐ確認したほうがいい理由

ここまで理屈を並べましたが、一番伝えたいのはここです。

学資保険に入るかどうかで悩んでいる時間そのものが、実はもったいないです。

なぜなら、教育費が必要になるタイミングは待ってくれないからです。息子が18歳になる日は、悩んでいても悩まなくても同じペースで近づいてきます。

知らずに損をするのは、比較しなかった人です。

学資保険の返戻率を確認せずに入る人も、NISAの非課税枠を確認せずに見送る人も、どちらも「知らなかった」で数十万円単位の差が出ます。

ぼくは大学に行かなかった分、進学にいくら必要かの実感がありません。だからこそ、感覚ではなく数字で比べることにこだわりました。

今日できることは1つです。

「学資保険 返戻率」で自分が検討している商品を検索するか、すでに入っているなら保険証券を開いて、返戻率の数字を確認してください。

数字を見てから、学資保険にするかNISAにするかを決めても遅くありません。


よくある質問

Q. 学資保険は入らない方がいいですか?

一律には言えません。死亡保障が他にない人、貯金が苦手な人には向いています。すでに投資に慣れていて死亡保障も別で確保できるなら、NISA積立のほうが増える可能性は高いです。まず自分がどちらの条件に当てはまるかを確認してください。

Q. 学資保険に入らない方がいい理由は何ですか?

主な理由は、返戻率がだいたい100〜105%程度と低く、20年近く預けてもほぼ増えないことです。加えて、途中で解約すると元本割れするリスクもあります。一方で「勝手に貯まる」という強制力は学資保険だけの強みなので、そこを評価するかどうかで結論が変わります。

Q. 学資保険を途中でやめたら、いくら戻ってきますか?

商品や解約時期によって変わります。ぼくの場合は、払った額のおよそ80%でした。まず加入している保険会社に、今の解約返戻金の額を確認するのが確実です。

Q. 大学に行っていなくても、教育費は準備すべきですか?

ぼくはそう考えています。大学に行く・行かないを決めるのは息子自身です。ぼくの役目は、決めるときに選べる状態を用意しておくことだと思っています。


ここまで書いたのは、ぼく個人の体験と調べたことをもとにした話です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。

まとめ:入るか入らないかより、何で比べるか

  • 学資保険の返戻率はだいたい100〜105%程度で、20年近く預けてもほぼ増えない
  • ぼくは途中解約して、戻ってきたのは払った額のおよそ80%だった
  • その返戻金をNISAに移し、2026年8月時点でおおよそ2倍になっている。ただし相場次第で保証はない
  • 学資保険・NISA積立・銀行預金は、それぞれ向いている人が違う
  • 大学に行っていないぼくだからこそ、教育費の準備は感覚ではなく数字で比較した

次の1アクションはこれです。

検討している学資保険の返戻率、または今入っている学資保険の解約返戻金の額を確認してください。

数字を見てから、続けるかやめるかを決めても遅くありません。

すでに学資保険に入っていて、やめる判断まで具体的に知りたい人はこちら。

学資保険をやめてNISAへ|こどもNISA前に決めた話

積立額そのものをいくらにするか迷っている人はこちら。

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ひろと

ひろと

40代・千葉在住のシングルファーザー。5歳で母を亡くし、父子家庭で育ちました。今は息子と2人です。
「息子には、選択肢の多い人生を。」その思いから、貯める → 増やす「お金の順番」を実践しています。

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